英国産しょぼんのしょんぼり日記

英国生まれのブログ主・しょぼんが英国留学で博士号取得を目指すブログ

留学説明会に参加する

年末年始は渡航の準備に追われ、1月第2週にあわただしく出発となりました。

工学専攻では先週木曜日から授業が始まり、わたしも授業を履修し始めたところです。渡航準備や授業の様子はまたおって記事にしたいと思います。

しばらく間があいてしまいましたが、新年初めての更新は留学説明会についてです。

 

わたしは大学院に入ってすぐに学内の留学説明会に参加しましたが、振り返ってみるとこれは良い判断だったと思います。皆さんも最初に「留学したい」と思ったときは、かなり漠然としたイメージしか思い浮かばなかったのではないでしょうか。

どういう留学の種別があり、自分はどのような留学をしたいのか。どんな機関が留学をサポートしているのか。

こういったことはこの学内の説明会に参加してよく分かりました。また、学外の留学説明会の情報も入手できました。これで次のステップ「学外の説明会に参加」につながるわけですね。何より大事なのが、要件を満たすためにはIELTSのスコアと大学の成績(GPA)が必要だと分かったことです。なので、今現在学生の方は、学内の留学説明会やパンフレットを探してみるとよいでしょう。

 

さて、学内の留学説明会に参加したことでわたしは「留学するならしっかり勉強・研究して学位取得を目指したい」と思うようになりました。この時点ではまだ修論のテーマも定まってはおらず(分野は決まっていますが)、やりたいことについては「所属は工学系、でも国際開発の視点は持っていたい」ぐらいしか考えていませんでした。

そして参加したのが「欧州留学フェア」です。欧州各国からいくつかの教育機関の担当者がブースを開き、個別に面談することができます。それまでドイツ・イタリア・スイス・フランスに興味がありましたが、どうも期待していたのとは違っていそうだと思いました。

理系に強く、開発学もあるというとやはりイギリスがぴったりだということに気付いたのです。これまでの説明会でBritish Counsilの存在は知っていたので、さっそくサイトへアクセス。留学セミナーに参加し、出願の流れを理解しました。また、このころイギリスでサマープログラム(夏期講習)を受けることを検討し始めました。

 

 

SOASのサマープログラムについては機会があれば別記事にまとめることにしますが、イギリス留学を考えている人にとって重大なイベントが「イギリス留学フェア」です。年に2回ほどあり、かなりの数の大学が参加します。予約がなくても大丈夫ですが、事前に参加予定の大学がリストアップされますので、気になる大学があれば面談の予約をとると担当官と1対1で話せます。出願プロセスや大学生活などで分からないことがあれば、この面談中に質問するとよいです。わたしは修士1年の秋と春休みにこのフェアに参加し、どの大学に行きたいか、どの専攻にするか、を少しずつしぼっていきました。

 

準備にどれくらい時間を要するかは人によって違います。ただ動きだしは早いほうがいいでしょう。志望理由書や研究計画書は一度に書ききれるものではありませんし、語学要件を満たすのにテストを受けなければなりません(それで一度失敗したのがわたくし・しょぼんです)。情報はなるべく早く多く集めておき、大学の入学担当官と話せる機会があるなら積極的に参加するのがカギだと思います。

留学準備の流れ

今回は出願前後までの大まかな流れをまとめていきたいと思います。

 

2014年4月末頃(修士1年) 学内の留学説明会に参加

 これは渡航先・期間・留学の種類(派遣・私費)問わずの説明会でした。ここで実際に留学を経験し帰国した学生の体験談や、各国の教育・留学を扱う機関の担当者から国ごとの特色を聞くことができました。

 

2014年5月~6月頃 学外の留学説明会に参加

 欧州各国の機関・大学などが集まったフォーラムでした。気になる国・大学の担当者と「自分がやりたいこと」と「その大学で学べること」などを話しました。

 

2014年8月~9月 3週間のサマープログラムに参加

 SOASのサマープログラムの「Environment & Development」コースに参加しました。このプログラムに参加したことで、英語で授業を受けること・寮で生活することなどが体験できて、具体的に留学をイメージすることができました。また滞在中にケンブリッジに日帰り旅行したことも、出願の大きなきっかけになりました。

 

2014年10月頃 学外の留学説明会に参加

 これはUK・アイルランドにしぼった説明会でした。ここでも気になる大学の担当者と、コースや留学生のサポート体制(語学レッスンや寮)などを話しました。

 

2014年10月末 初めてIELTSを受験

 このときのスコアはL6.0 R7.0 W5.5 S6.0でした。

 

2015年1月頃 2回目のIELTS受験

 結果はL6.0 R7.0  W6.5 S7.5のOA7.0で、出願時に一応提出できるスコアになりました。

 

2015年3月~8月頃 準備が滞る

 修士の研究で忙しくしていました。ただ、学部時代の成績証明書・卒業証明書などは和文・英文ともにいくつか発行しておきました。

 

2015年9月頃~10月頃 行きたい大学の先生にメール

 CVを添付していくつかの大学の先生にメールしました。良いお返事をいただけたところに出願することに決めました。

 

2015年11月頃 出願書類の準備

 前もって証明書を発行しておいたおかげで、書類集めはすぐに終わりました。Personal Statementを作成するのに自分の人生を振り返ったり将来のことを考えたり、うんうん唸ってましたね; Research Proposalは指導予定の教官にメールで送って添削していただきました。Reference(推薦状)は2通必要なため、学部時代と修士の指導教官の先生方にお願いしました。

 

2015年12月初め 出願締め切り

 願書はオンラインで入力し、バタバタしましたがなんとか締切前に提出できました。ケンブリッジは願書提出後にSupporting Documentsといって、成績証明書やIELTSのスコアレポートなどをアップロードしていく流れになっています。

 

2016年2月下旬 仮合格

 審査は三段階ほどあるのですが、無事条件付き合格をいただくことができました。書類審査のみで、面接はありませんでした。

 

2016年3月~4月頃 書類提出

 条件付き合格なので、課せられた条件をクリアして無条件合格をいただかなければなりません。このころは書類を提出すべくよく郵便局に行っていましたね。

 

2016年5月~6月頃 ATAS申請

 ATASの証明書は科学技術系の留学生(大学院生)が要求されるものです。発行には土日込みで1か月ほどかかりました。

 

2016年7月 Deferral申請

 条件を1つずつ消していったのですが、どうしても語学要件(IELTSのスコア)だけクリアできず、Deferral(延期)を申請しました。要求されたスコアはL W Sで7.0以上、Rで6.5以上、OA 7.0以上ということでしたが、やはりWSが鬼門でした。

 

2016年7月末~11月 IELTS対策

 何度も何度も受けました。苦しかったですが、なんとか11月初めに受けた試験でL7.5 R 8.0 W 7.0 S 7.0 OA 7.5を取れました。

 

2016年12月 ビザ申請

 ビザセンターに書類を提出してきました。

 

 

大まかには、

まずは何でもいいから留学フォーラムに参加する→徐々に国と大学をしぼりこみ→出願書類を準備する→出願→合格→入学・渡航の準備

となります。

それぞれの段階における詳しい話や反省点、説明会のことは、また後日アップしたいと思います。

ブログ始めました!

皆さんこんにちは。「英国産しょぼんのしょんぼり日記」を始めましたブログ主のしょぼんです。

このブログは、わたくし・しょぼんが、英国に留学して博士号(Doctor of Philosophy)取得を目指すにあたり、今後同じように学位取得を目的として英国に留学しようと考えている人に向けて、情報発信していくためのブログです。詳しくは以下のようになっております。

 

<どうしてしょぼんなの?>

まず第一に、顔文字・キャラクターとしての「しょぼん」が大好きだからです。しょぼんのぬいぐるみ、ご当地しょぼんのストラップ、コラボグッズなどを集めています。また自分自身も、「英国生まれなのに日英のバイリンガル(いわゆる英語ペラペラ)ではない」「ケンブリッジに受かったのにおつむがぽんこつ」といったしょんぼり要素があります。こういったことから「しょぼん」を名前に付けることにしました。

 

<どんなことを書くの?>

今考えているのは次のようなことです。

・留学準備について

留学を考えた時期、参加した説明会やフォーラム、メールやCVの書き方例、出願書類の揃え方など

・英語(IELTS)の勉強法について

買ったテキストのレビュー、LRWS別の勉強の仕方など

・留学先の生活について

大学での授業の様子、カレッジでの学生生活、ケンブリッジの街並みとお店情報など

 

<しょぼんのスペックを教えて!>

前述のとおり「残念」なスペックとなっておりますので、期待はしないでください。

・専門は土木工学系で海岸工学/津波工学

・研究手法は計算と解析が主

・IELTSの各分野の最高得点はL8.5R8.0W7.0S7.5(一回にこのスコアを取ったわけではない)

 

今後記憶が確かなうちに、まずは留学準備のことから随時記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。