英国産しょぼんのしょんぼり日記

英国生まれのブログ主・しょぼんが英国留学で博士号取得を目指すブログ

花粉症になったかも??

皆さんこんにちは。

テキストレビューは次回に回すことにしまして、今回はタイトル通り花粉症疑惑について書きます。

 

この頃目がかゆい・くしゃみが頻繁に出る・鼻が止まらない、などの症状が出ていて、夜中に途中で目が覚めるほどでした。

目がかゆいとなると風邪ではなくアレルギー症状だな、と思いネットで調べてみると「イギリスにも花粉症はあり、最もメジャーなのは芝花粉症である」との記事が…。

 

し、芝の花粉症だと…!?

 

考えてみればイギリスの典型的な住宅には庭があり、ほとんどが芝です。そして「街路樹」がない代わりに、街中には公園があります。もちろん敷地内には芝があります。それならば芝に対してアレルギー症状が出てもおかしくないかもしれません。

 

日本にいた頃、わたしはいわゆる「花粉症」にはなっていませんでした。小さいころカモガヤなど雑草のアレルギーがあって4~5月ごろには目がとてもかゆくなったのですが、玄米を食べて体質を改善した結果(?)中高生になる頃には目がかゆくなることはなくなりました。

 

イギリスには「マスクをする」という習慣がありません。そもそも薬局にマスクは置いてありません。Amazonだとあるのですが、マスクは医療従事者がする、という認識。花粉症が辛いからといってマスクをつける訳にはいかないのですね。

 

しかしなんとか症状を軽減しなければと思い、大手薬局チェーンへ。薬局では「Hay fever」というくくりがあり、ここに花粉症やアレルギー症状に対する薬がまとめられています。目薬や鼻スプレーがあるあたりは日本と同じですね。沢山の種類が置いてありましたが、何がどう効くか分からないのでひとまず薬局オリジナルブランドの1日1回タイプの薬を購入。

 

アレルギー用(かゆみ目)の目薬は持っているのですが、念には念をということでアイケア用品売り場へ移動し、eye washを購入。日本にもある、プラスチックの容器に溶液を入れて顔(目)に押しつけ、パチパチ瞬きして目の汚れを取る、あの商品です。目薬を差す前にeye washを使えばより効果的かなと思いました。

 

数日間、eye washを使いつつ薬を服用してみました。今のところ、目のかゆみやくしゃみは抑えられているように思います。やはり花粉症だったのか…ちょっとショックです。ただ、芝の花粉症かどうかは分からないですね。6月に入ってから急に出てきた症状なので、やはり植物由来かなとは思うのですが。

 

なぜ突然花粉症になってしまったかは分かりませんが、最近はとにかく気温が高いです。気温が上がれば花粉もバンバン飛びそうですよね。

今週はずっと30度でした。暑いです。研究室はエアコンが入っているので涼しいのですが、寮の自分の部屋はラジエーターしかないので、窓を開けるしかないのが辛いです。せっかくアレルギー症状が収まったのに、暑くて眠れないというオチが待っていたのでした笑

 

では、皆さんも体調には気を付けてお過ごしください。

IELTS対策テキスト レビュー① 模試・総合対策編

皆さんこんにちは。

ケンブリッジでは春休みに相当する期間が終わり、Easter Termが始まりました。学部生、修士の学生にとっては試験期間でもあります。

 

今回はタイトル通り、IELTS対策用のテキストをレビューします。なかなかスコアが上がらず色々手を出した(方だと思います)ので、皆さんにはテキスト選びに余計な時間をかけていただきたくないと思います。ただあくまで個人的な感想だということはご承知おきください。

 

・Cambridge IELTSシリーズ:おすすめ度★★★★★

 

Cambridge IELTS 11 Academic Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers (IELTS Practice Tests)

Cambridge IELTS 11 Academic Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers (IELTS Practice Tests)

 

 

実質的な公式問題集なので外す理由はないでしょう。問題形式、問題用紙のフォント、Listeningの音声など本番そのままです。ただ出題傾向がありますのでこれから買う人は最新版から解き進める方がよいでしょう。あれこれやる前に、まずはこの公式問題集をしっかりやりこむべきです。

なお、音声はCDではなくプロダクトキーを使ってオンラインでダウンロードする仕組みに変わったので、中古には要注意です。またWritingの模範解答はあまり参考にならないので、ネイティブの先生に頼んで添削してもらいましょう。

 

・IELTS Practice Tests Plus 2:おすすめ度★★★★★

 

PRACTICE TESTS PLUS 2 IELTS W/KEY & CD

PRACTICE TESTS PLUS 2 IELTS W/KEY & CD

 

 

4技能全ての模試が6セット入っています。上述の公式本を解き終わったがまだまだ練習したい人向け。そっくり度でいうと本家には劣りますが、違和感はあまりなく取り組めるでしょう。

このテキストをおすすめする理由はずばり解説が充実している点にあります。例えばですがReadingの解説では答えの根拠となる部分に線が引かれているので、どうしてその答えになるのか、他の答えだとどの部分が不適か、を自分で見直すことができます。また、Writingの模範解答は全てスコア9.0相当のエッセイになっています(しかしやはりネイティブの先生に添削してもらえるならそうしましょう)。

 

・Cambridge IELTS Trainer:おすすめ度★★★★☆

 

IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs (3) (Authored Practice Tests)

IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs (3) (Authored Practice Tests)

 

 

こちらは模試6セットが入っている公式本で、上のTest Practiceと同じで解説が充実しています。最初の模試2回分にはヒント・ガイドがついており、それに沿って解きながら問題形式を学ぶことができます。またListeningの数字やつづりの聞き取り、Writingの数値変化表現などの練習問題などがついています。公式テキストでは最も丁寧に対策できる本でしょう。

おすすめ度が上記2冊よりやや落ちるのは難易度の問題です。トップレベルの大学、またはMBAなどで7.0や7.5以上のスコアを要求されている場合はおそらく物足りないと思います。わたしは半分くらい解いてやめてしまいました。しかし、まだIELTSの出題形式に慣れてない人や、6.0〜6.5を取りたいが苦手なパターンの問題がある人、などにはおすすめできます。

 

・IELTS完全対策&トリプル模試:おすすめ度★★★★☆

 

CD付 IELTS完全対策&トリプル模試 (CD book)

CD付 IELTS完全対策&トリプル模試 (CD book)

 

 

タイトル通り対策と模試3回分が1冊で叶います。手にとって驚くのはその厚さ。CD3枚もセットになっています。

完全対策とある通り、上述のIELTS Trainer同様にIELTSの問題形式に即した練習問題や表現集が充実しています。目標スコアが5.5〜6.5ぐらいで基本がしっかりしている人ならば、これと公式テキストをやり込めば十分ではないでしょうか。ただ、社会人などで出先で勉強する方や、見やすさを重視する方には厳しいかもしれません(試験会場に持ち込んで、これで最後の詰め込みをしている猛者も見かけはしましたが…)。

 

・IELTS 徹底対策テキスト&問題集:おすすめ度★★★★☆

 

スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集

スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集

 

 

このテキストの特徴かつ強みはIELTSの元試験管の方によって書かれているということ。4技能それぞれのテストの解説(ストラテジー)と模試2回分が収録されています。このテキストでしっかり読むべきはWriting。IELTSを受ける前は院試のためにTOEFLを受けていたこともあり、IELTSのWritingで求められている構成が全く分かっていませんでした。段階を踏んで学べるようになっているので、和書で対策したい人にはぴったりです。

おすすめ度が1つ落ちるのは、この本の模試部分が原因です。1回分解いて「うーんこれはちょっと違うなぁ」と思ってしまいました。ただ良書であることには違いないので、この本で学んだことは公式本他を使って練習するとよいでしょう。

 

以上がわたしが使っていた総合本になります。もちろんここに載っていない本がだめというわけではないです。どのテキストを使うにしても、その1冊を丁寧にやり込むことが大事だと思います。

レビュー②では、パート別対策本をまとめていく予定です。それでは今回はこのあたりで。

授業を受ける

こちらはもうすぐ学期末ということで、先日履修した授業の課題提出がありました。今回は授業についてお伝えしたいと思います。

 

工学専攻の博士課程の学生は原則1年目に2つの授業を履修することが義務付けられています。履修できる授業は学部の一部と修士対象の授業に加え、研究科目に限られています。わたしは開発に興味があるので、指導教官と相談の上国際開発に関連する授業を履修しました。工学専攻にはMPhil in Engineering for Sustainable Developmentというコースがあり、主にこのコースに所属する学生が受ける授業だったようです。このコースのWEBサイトを見ましたが、自分の修士のコースと似ていると思いました。

 

さて、イギリス(海外)の大学の授業というと日本の大学の授業とは違うというのが定説ですよね。毎週課題があってエッセイの嵐、リーディングリストが配られディスカッションやチュートリアルのため毎日大量のリーディングをこなす…。わたしも初めはそう思って戦々恐々としていました。

 

しかし! それは「コースと授業による」というのが正解のようです。

 

ケンブリッジの授業は1日1回1時間で週に2日組まれているのが基本です。そして1タームに8週間、全16時間の授業を受けることになります。日本の大学は1日1回1時間を15週で15時間が基本でしょうか。総時間数でみるとあまり変わりませんね。ケンブリッジの授業のシラバスをみると、授業時間以外に40時間のワークが求められており、必ず試験や課題が設定されています。わたしが履修した授業は1日2回連続2時間で週に2日の4週間で終わり、残りの4週間で課題に取り組み提出するという変則的なスケジュールでした。

 

授業は普通の教室で行われ、先生がPPTを使ってトピックスを紹介し国際開発のコンセプトを解説します。おすすめの図書は何冊か紹介されましたが、読んだ上でディスカッションするなんてことはなく、一般的な「講義型」でした。ただ日本の大学の授業と決定的に違うのは、先生が話している最中でも学生が積極的に発言することです。質問でも意見でもバンバン手を挙げて喋ります。そこから議論になって別の学生も発言し…と発展していき、こういうのをactiveというのだろうなと感じました。

 

わたしは講義中は要点や後で見直すべき点をノートに取っていたのですが、同じくノートを取っている学生もいればノートPCでメモを取る学生、全く関係ないWEBサイトを見て内職する学生もいました。みんな真面目なのかと思いきや…びっくりですね。講義に使われたPPTは後で学内ページで入手出来るし、課題には直接関わらないからなのかもしれません。出席をとるなんてことももちろんなかったです。

 

授業を聞いていて思ったことは、やはり英語の力を高めておくことは必要だということです。わたしはIELTSのリスニングは最高で8.5、コンスタントに7.5や8.0を取っていましたが、それでも1時間ずっと細部に至るまで聞き取ることは難しかったです。先生は講義ということで分かりやすく話してくれますが、学生の発言は全体的に早口+訛りがあり聞き取りにくかったです。signpostingに注目して、大事な部分を聞き逃さないようにする技術が大事だと思います。とはいえ東工大では国際開発の授業は大体英語で履修していたので、馴染みのある分野ですしノートテイキングで困るようなことはありませんでした。もし日本の大学で日本語の授業しか受けたことがないという人は、English for Academic Purpose(EAP)のコースを語学学校などで探して準備しておく、または大学のプレセッショナルコースに参加するとよいと思います。

 

課題は端的にいうと文献のクリティカルレビューでした。この「クリティカル」というのがまた学生泣かせです。批判的な視点が求められるので、ただ文献の内容をまとめるだけでは評価は低いままです。これはやはり日本の大学ではあまり注目されることはないでしょう。そこでみなさんにおすすめしたいのがこの本、Student EssentialsシリーズのCritical Thinkingです。

www.amazon.co.uk

学期が始まる頃、たまたま本屋で見つけて買ったこの本。平易な英語で書かれており、「critical thinkingって一体何? どうすればcriticalなの?」という人には分かりやすいと思います。学生にとってよくあるミス、これをしたらダメ、という例も載っているのが参考になります。本を読んで気付いたのですが、critical thinkingに必要ないくつかのスキルはIELTSで要求されているスキルと全く同じなのです! たとえば今回の課題、文献のクリティカルレビューでいうと、文献を頭から全て読むのではなく、まず全体をスキミング。それから必要そうなところ(わたしはmethodorogyとdiscussionに注目しました)を読む。これはIELTSのリーディングで必要なスキルですよね。そして実際にレビューを書くときは、一人称を排して適切な語彙(Academic Engilish)を用いて書く。事実を並べるのではなく、類似点や相違点を比較する。これはライティングでポイントになる部分ですね。日本の大学でcritical thinkingが必要な場面はほとんどなかったので、日本人がIELTSのライティングに苦戦するのは当然なのかもしれません。これから留学して授業を受ける、課題でエッセイを書くという方、またIELTSでライティングが苦手という方、この本でなくてもよいのでぜひcritical thinkingができるよう入門書を見てはいかがでしょうか。

 

さて課題の話に戻りますが、レビューを書くこと自体は論文執筆で慣れているためあまり苦労はしませんでした。英文の校正をかけてから提出しました。英文校正サービスについては、また別記事でお話しできればと思います。