英国産しょぼんのしょんぼり日記

英国生まれのブログ主・しょぼんが英国留学で博士号取得を目指すブログ

IELTS対策テキスト レビュー① 模試・総合対策編

皆さんこんにちは。

ケンブリッジでは春休みに相当する期間が終わり、Easter Termが始まりました。学部生、修士の学生にとっては試験期間でもあります。

 

今回はタイトル通り、IELTS対策用のテキストをレビューします。なかなかスコアが上がらず色々手を出した(方だと思います)ので、皆さんにはテキスト選びに余計な時間をかけていただきたくないと思います。ただあくまで個人的な感想だということはご承知おきください。

 

・Cambridge IELTSシリーズ:おすすめ度★★★★★

 

Cambridge IELTS 11 Academic Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers (IELTS Practice Tests)

Cambridge IELTS 11 Academic Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers (IELTS Practice Tests)

 

 

実質的な公式問題集なので外す理由はないでしょう。問題形式、問題用紙のフォント、Listeningの音声など本番そのままです。ただ出題傾向がありますのでこれから買う人は最新版から解き進める方がよいでしょう。あれこれやる前に、まずはこの公式問題集をしっかりやりこむべきです。

なお、音声はCDではなくプロダクトキーを使ってオンラインでダウンロードする仕組みに変わったので、中古には要注意です。またWritingの模範解答はあまり参考にならないので、ネイティブの先生に頼んで添削してもらいましょう。

 

・IELTS Practice Tests Plus 2:おすすめ度★★★★★

 

PRACTICE TESTS PLUS 2 IELTS W/KEY & CD

PRACTICE TESTS PLUS 2 IELTS W/KEY & CD

 

 

4技能全ての模試が6セット入っています。上述の公式本を解き終わったがまだまだ練習したい人向け。そっくり度でいうと本家には劣りますが、違和感はあまりなく取り組めるでしょう。

このテキストをおすすめする理由はずばり解説が充実している点にあります。例えばですがReadingの解説では答えの根拠となる部分に線が引かれているので、どうしてその答えになるのか、他の答えだとどの部分が不適か、を自分で見直すことができます。また、Writingの模範解答は全てスコア9.0相当のエッセイになっています(しかしやはりネイティブの先生に添削してもらえるならそうしましょう)。

 

・Cambridge IELTS Trainer:おすすめ度★★★★☆

 

IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs (3) (Authored Practice Tests)

IELTS Trainer Six Practice Tests with Answers and Audio CDs (3) (Authored Practice Tests)

 

 

こちらは模試6セットが入っている公式本で、上のTest Practiceと同じで解説が充実しています。最初の模試2回分にはヒント・ガイドがついており、それに沿って解きながら問題形式を学ぶことができます。またListeningの数字やつづりの聞き取り、Writingの数値変化表現などの練習問題などがついています。公式テキストでは最も丁寧に対策できる本でしょう。

おすすめ度が上記2冊よりやや落ちるのは難易度の問題です。トップレベルの大学、またはMBAなどで7.0や7.5以上のスコアを要求されている場合はおそらく物足りないと思います。わたしは半分くらい解いてやめてしまいました。しかし、まだIELTSの出題形式に慣れてない人や、6.0〜6.5を取りたいが苦手なパターンの問題がある人、などにはおすすめできます。

 

・IELTS完全対策&トリプル模試:おすすめ度★★★★☆

 

CD付 IELTS完全対策&トリプル模試 (CD book)

CD付 IELTS完全対策&トリプル模試 (CD book)

 

 

タイトル通り対策と模試3回分が1冊で叶います。手にとって驚くのはその厚さ。CD3枚もセットになっています。

完全対策とある通り、上述のIELTS Trainer同様にIELTSの問題形式に即した練習問題や表現集が充実しています。目標スコアが5.5〜6.5ぐらいで基本がしっかりしている人ならば、これと公式テキストをやり込めば十分ではないでしょうか。ただ、社会人などで出先で勉強する方や、見やすさを重視する方には厳しいかもしれません(試験会場に持ち込んで、これで最後の詰め込みをしている猛者も見かけはしましたが…)。

 

・IELTS 徹底対策テキスト&問題集:おすすめ度★★★★☆

 

スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集

スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集

 

 

このテキストの特徴かつ強みはIELTSの元試験管の方によって書かれているということ。4技能それぞれのテストの解説(ストラテジー)と模試2回分が収録されています。このテキストでしっかり読むべきはWriting。IELTSを受ける前は院試のためにTOEFLを受けていたこともあり、IELTSのWritingで求められている構成が全く分かっていませんでした。段階を踏んで学べるようになっているので、和書で対策したい人にはぴったりです。

おすすめ度が1つ落ちるのは、この本の模試部分が原因です。1回分解いて「うーんこれはちょっと違うなぁ」と思ってしまいました。ただ良書であることには違いないので、この本で学んだことは公式本他を使って練習するとよいでしょう。

 

以上がわたしが使っていた総合本になります。もちろんここに載っていない本がだめというわけではないです。どのテキストを使うにしても、その1冊を丁寧にやり込むことが大事だと思います。

レビュー②では、パート別対策本をまとめていく予定です。それでは今回はこのあたりで。